ロコモティブシンドロームを知ろう


こんな生き生きとした高齢者の方って素敵ですよね。しかし、現代を生きる高齢者はそうではない方が多いのです。

近年、医療業界でも世間でも良く耳にするロコモティブシンドローム。今回はロコティブシンドロームの概要、原因、ロコモチェック、予防と運動の4点から皆様にお伝えします。

①ロコモティブシンドロームって何?

「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態 」。略称は「ロコモ」、和名は「運動器症候群」と言われます。ここでの運動器は、骨・筋肉・関節・靭帯・腱・神経等から構成されます。

なぜ、ロコモティブシンドロームが大切か?

実は、平成25年に介護が必要となった主な原因を見ると、「高齢による衰弱」、「骨折・転倒」、「関節疾患」を運動器の障害としてまとめると全体の36.1%で、一番多い原因となります。ってことは、この記事を見ているあなたも、将来ロコモティブシンドロームにより介護を受ける可能性が高いことが言えると思います!!

②原因

加齢に伴う四肢・体幹の筋力低下、体力・全身耐久性の低下、筋短縮や筋萎縮による関節可動式制限、関節や筋の痛みなどです。それにより、『歩行機会が減る→外に出たくないと思う→引きこもりになる→さらに運動機能が低下する』といった負のスパイラルが起きるということです。ってことは、歩行機会が減る前に運動機能を維持・向上できていれば負のスパイラルから抜け出すことが出来るということです。

③診断 → では実際にロコモチェックをしてみましょう。

『かながわ健康長寿ナビサイトより』

ここで一つでも当てはまったあなた!今から対策を立てていきましょう。では、実際にはどんな予防・運動を行ったらいいのでしょうか?

④予防と運動

単刀直入に言います!予防には、毎日の運動習慣が大切です。皆さんの中には、仕事がデスクワークの方や、運動機会がないという方もいるかと思います。そんな方には、毎日の生活の中で、階段を使う、自転車通勤・買い物に行く・テレビをみながらストレッチ・外出して家族や友達と楽しむなど、運動の要素を積極的にプラスすることもロコモ予防となります。なんでもOKです!!ちなみに僕は歯を磨く時に片脚立ちやスクワットを行っています。はたから見たら気持ち悪いと思われますが、自宅あれば大丈夫!!


なぜ運動習慣が大切かということがお分かり頂けたでしょうか?運動習慣を身に付け運動機能を高める事で、生き生きした人生を手に入れる事が出来るかもしれません。若いから大丈夫、まだまだ先の事だからという考えはダメです!今の自分が未来の自分です。是非今回の記事を機に自分の運動習慣を見直しては?

長々とお付合い頂きありがとうございました。 では、また!!


理学療法士である私が伝えたい事

自分の体・心のことを知っていますか? 医療の事をことをどれだけ知っていますか? 医療現場での経験を元に、皆さんが知るようで知らない医療・リハビリ・健康に関する情報を シンプルにわかりやすくお伝えします。

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