理学療法士って何?
理学療法士は英語で”physical therapist”といい、略してPTといいます。我々はPTということが多くあります。
皆さんは理学療法士についてどれだけご存知ですか?大半の方が、リハビリをする人、マッサージをする人といったイメージがあるのでは?
今回は理学療法士とはどんな職業かお伝えする。
①どうしたら理学療法士になれる?
専門学校、短大、大学の養成学校で3年以上学んだ後、国家試験に合格することで理学療法士の資格を取得します。
在学中には、医療現場での実習、卒業試験合格や卒業論文等もあります。
ちなみに僕は専門学校に通っていましたが、小・中・高とサッカー馬鹿だった僕にとって、日々の勉強は大変苦労した覚えがあります。
②理学療法士はどこで働いているの?
ほとんどの方々が医療機関で働いているイメージが強いのではないかと思います。その通り!!内訳をグラフで見てみましょう。
『島根リハビリテーション学院ホームページより引用』
実は、8割が医療分野、1割が介護分野なんですね。言い換えると、大半の人が医療・介護保険内で働いているということになります。
その反面、近年保険外で働くフリーランス理学療法士が増えてきています。例えば、開業したり、コンサルティング業、Wワーク等様々です。今後、このような働き方はさらに加速していくと思います。その中で注意したいのが、理学療法士という名前は保険外で効力を示さないのです。僕は理学療法士が活躍できる場所はもっとあると思っています。
③リハビリ職内の理学療法士の位置付け
リハビリ職には、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士があります。
ここで皆さんご存知の元巨人軍の長嶋茂雄さんを例えに各職種がどのように関わったかを解説します。
約9年前に心原性脳梗塞で倒れ闘病生活を送られました。当時の主治医は家族に、「寝たきりも覚悟してください」と告げたそうです。脳梗塞発症時は、ほぼ寝たきり状態。自ら動いたり、ご飯を食べたり、話したりすることは困難だったと思います。そんな絶望的な状態から奇跡の復活を遂げました。なぜ復活を遂げることができたか?その裏側にはリハビリ職のサポートがありました。では、実際にどのようにリハビリ職が関わったのでしょうか?大まかに整理してみる。
『出典:www5.nikkansports.com』
理学療法士:「座る」、「立つ」、「歩く」 等 →基本的動作
作業療法士:「家事動作」、「作業活動」 等 →応用的動作
言語聴覚士:「言語」、「聴覚」、「嚥下(食べる)」 等 →コミュニケーション、嚥下
このように、長嶋茂雄さんは基本的動作、応用的動作、コミュニケーション、嚥下機能を獲得したことで日常生活生活を取り戻し、社会参加を実現したのだろう。僕もニュースでバッダーボックスにも立てっている姿を見て、リハビリ職種をはじめ医療従事者の方々のサポート力は素晴らしいものがあったと想像しました。何より長嶋茂雄監督の努力は並大抵ではなかったと感銘を受けました。
今回はこのように3職種の特徴に分けて伝えましたが、我々は各職種の専門性を活かした上でチーム医療を行っています。また、職種間の垣根を越えてリハビリは行われています。
④理学療法士はどんなリハビリをしてるの?
◯治療の流れ
姿勢や動作を見て、どこに問題があるか推測を立てる
↓
その推測から、関節の動きや、筋力、感覚、痛み等を評価(評価項目はもっとあります)
↓
実際に問題がある箇所に対してリハビリメニューを立案
↓
理学療法を行い、問題が解決すればOK、変化がなければ再度評価
といった流れです。これを見るとただマッサージや筋力訓練をしてるように見えて、意外と色々と考えてるんですね。
◯理学療法の内容
主に手で治療したり、道具を使ったり、動作訓練、動作指導等を行います。実際の理学療法業界の中では、手技や考え方が多岐に渡ります。
理学療法士について少しはお分かり頂けたでしょうか?
最後に少しまとめてみると。。。
・理学療法士は『PT』ともいい、国家資格である
・働く場所は医療現場がほとんど。でも今後は活躍の場が広がるのでは?
・リハビリ職は3職種あり、理学療法士もチーム医療の一部を担っている
・「座る」「立つ」「歩く」等の基本的動作にアプローチする
・理学療法では、道具を使ったり、動作訓練、動作指導も行う
今回は理学療法についてお伝えしましたが、今回のブログでは伝えきれない程奥が深いのが理学療法です。是非この記事を読まれた方は、周りの方で理学療法士のことが分からない方がいたら教えてあげてください。
長々とお付き合い頂きありがとうございました。
ではまた!!
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